
「このキャラクター、なんか好き!」お菓子のパッケージやポイントカードで、ふと心惹かれる企業マスコットキャラクターっていますよね。企業の「顔」として、私たちに親近感を与えてくれる彼ら。実は、その活躍の場が、今、すごい勢いでデジタル世界に広がっているんです!
今回は、そんな企業マスコットキャラクター(企業キャラ)たちの進化に注目!SNSやアプリでの活躍ぶりから、最新のブランディング戦略まで、彼らの「今」を楽しく探っていきましょう!
そもそも企業キャラって、どんな存在?
企業キャラとは、その名の通り、企業や団体が「私たちのこと、もっと知ってほしい!」という想いを込めて生み出したオリジナルのキャラクターのこと。企業の理念や特徴をギュッと詰め込んだ、いわば「歩く広告塔」です。
その歴史は意外と古く、なんと明治時代まで遡るんだとか!キリンビールの麒麟マークなんかも、その走り。最初は商品を区別するための「マーク」としての役割が強かったのですが、テレビが登場した1950年代頃からは、CMアニメで大活躍!サントリーの「アンクルトリス」おじさん、覚えている方もいるのでは?こうして、企業キャラはブランドを身近に感じさせ、私たち消費者との心の距離を縮める大切な役割を担ってきたんです。
デジタル時代到来!キャラたちの働き方も進化中!
そして現代。スマホやSNSが当たり前になった今、企業キャラたちの働き方も大きく変わりました。彼らはもう、ただのイラストじゃないんです!
1. SNSで「中の人」?!ファンと直接交流!
今や、多くの企業キャラがX(旧Twitter)やInstagramで自分のアカウントを持っています。まるで「中の人」がいるかのように、日常をつぶやいたり、新商品の情報を発信したり、時にはユーザーからのコメントに返信したり!
- ローソンの「あきこ」さん: SNS担当クルーとして、丁寧で親しみやすい言葉遣いでキャンペーン情報などを発信。ファン参加企画で顔や声が決まったという「育成型」キャラの先駆け!
- Pontaの「ポンタ」: ポイントカードでお馴染みのタヌキさん。Xではプロ野球チームを熱烈応援!ファンとの一体感を生み出し、コミュニティ作りに成功しています。
彼らの個性あふれる投稿を見ていると、なんだか友達みたいに感じてきませんか?この「直接つながれる感」が、デジタル時代の企業キャラの大きな魅力なんです。
2. アプリの中で大活躍!ゲームやナビゲーションも
スマートフォンのアプリも、彼らにとって大切な仕事場。
- 子ども向けお仕事体験アプリ「ごっこランド」: トイザらスのキリン「ジェフリー」や、かねふくの明太子キャラ「タラピヨ」などが登場!子どもたちがゲームで遊びながら、自然と企業や商品に親しめる仕掛けです。親子で楽しんでいる方もいるかも?
- ポイントアプリやサービスアプリ: キャラクターが使い方を案内してくれたり、ミニゲームで楽しませてくれたり。ちょっとした瞬間にキャラクターと触れ合うことで、サービスへの愛着も深まります。
3. さらに進化系!VTuberやメタバースにも進出?!
最近では、CGキャラクターの姿で動画配信を行う「VTuber」としてデビューする企業キャラも!リアルタイムでファンと交流できるのが強みです。
さらに、「メタバース」と呼ばれる仮想空間に、企業が独自のブランドワールドを作る動きも。アバター(自分の分身)を使ってその世界に入り込み、キャラクターと交流したり、限定アイテムを買ったり…なんて未来も、もうすぐそこかもしれません。まるでテーマパークに行くような感覚で、ブランドの世界に浸れるなんて、ワクワクしますよね!
なぜ企業はキャラをデジタル活用するの?メリットは?
企業がこれほどまでにキャラクターのデジタル活用に力を入れるのには、ちゃんと理由があります。
- 覚えてもらいやすい!(認知度UP): やっぱり、可愛いキャラや面白いキャラは記憶に残りますよね。企業の「顔」として、ブランド名を覚えてもらう大きなきっかけに。
- なんだか親近感がわく (感情的な繋がり): キャラクターを通じて、企業に「中の人」の温かみを感じたり、共感したり。気づけば、そのブランドのファンになっていることも!
- 他とは違う!をアピール (差別化): ユニークなキャラクターは、競合他社との違いを際立たせ、「あのキャラがいる会社ね!」と独自のポジションを築くのに役立ちます。日清チキンラーメンの「ひよこちゃん」が良い例かも。
- 実はリスクヘッジにも?: タレントさんと違って、スキャンダルや年齢の心配がないのも、企業にとっては大きなメリット。長く安定してブランドイメージを支えてくれます。
- 人気が出れば大きな資産に: キャラクター自体が人気になれば、グッズ販売やライセンス供与で新たな収益を生む可能性も!熊本県の「くまモン」は、その代表例。関連商品の売上は、なんと累計1兆4500億円超え(!)というから驚きです。
でも、失敗しちゃうことも…?注意点も知っておこう
もちろん、キャラクター戦略がいつも成功するわけではありません。ちょっとしたボタンの掛け違いで、炎上騒ぎになってしまうケースも…。
- ターゲットとズレちゃった…: トヨタが以前、車の部品を美少女キャラ化した「プリガー」を展開しましたが、残念ながらあまり話題になりませんでした。ターゲット層の心に響かなかったり、ブランドイメージとのギャップがあったりすると、うまくいかないことも。
- 良かれと思ったのに…炎上: キリン「午後の紅茶」がSNSに投稿した「#午後ティー女子」のイラスト。「あるある!」を狙ったつもりが、「消費者をバカにしている」と受け取られ、炎上してしまいました。親しみやすさも、表現には細心の注意が必要ですね。
- キャラが暴走?!: 北海道長万部町の「まんべくん」は、毒舌キャラで人気でしたが、SNSで不適切な発言をしてしまい大問題に。キャラクターの個性を出すのも大事ですが、コントロールや管理体制が不可欠です。
SNSは特に、情報があっという間に広がる世界。企業もキャラクターの運用には、しっかりとしたガイドラインやチェック体制、そして何より、社会への配慮が求められているんですね。
まとめ:未来のキャラは、もっと身近でインタラクティブに!
いかがでしたか?企業マスコットキャラクターたちは、デジタルという新しい舞台で、私たちとの距離をぐっと縮め、ブランドの想いを届けようと日々進化しています。
これからは、AI技術と結びついて、もっとパーソナルな会話ができるようになったり、メタバースで一緒に遊んだりする日が来るかもしれません。まるで、昔からの友達のように、あるいは頼れるコンシェルジュのように、彼らが私たちの日常にもっと溶け込んでくる未来は、そう遠くないのかもしれませんね。
次にスマホを触るとき、お気に入りのアプリを開くとき、ちょっとだけ企業キャラたちの活躍に目を向けてみると、新しい発見があるかもしれませんよ!
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